オンキヨー世界点字作文コンクール ONKYO WORLD BRALLE ESSAY CONTEST

シニア・グループ ヨーロッパ地域 佳作 「点字学習1年目の授業」
スペイン  アンヘレス・ラフエンテ・デ・フルトス(59歳・女性)

私の名前はルシア、5歳です。先生に、私は視覚に障害があると言われたので、点字を勉強しています。私のクラスの他の子たちは目でものを読みますが、私は違います。私は指先で読みます。ONCEの先生が、ブライティコという点字を学ぶためのすてきなゲームを私にくれたことを、とてもラッキーだと思っています。同じクラスの子たちだけではなく、6歳のクラスの子たちも皆、私の蝶々のマリポイント(Maripoints)で遊びたがります。けんかにならないように、遊ぶ順番を書いたリストを先生が作ったほどです。マリポポイントを使って点字の文字を勉強します。例えば、他の子たちが、「i」の文字を習うのは、短い棒に点をひとつ上につけるだけなので簡単です。私は、そのスペイン語の点字を覚えるために、マリポイントの2番と4番の穴に目印を入れます。ある日、点字の文字に必要な目印のひとつがなくなってしまって、私はとても困りました。自分のスモックのボタンをひとつ取って、文字の勉強を続けましたが、そのボタンには磁石がついていないので、すぐに落っこちてしまいました。そうすると、「p」が「m」に、「h」が「e」になってしまったりして困りました。でも、ある日その目印が見つかりました。ペドロの筆箱の中に入っていたのです。なんてこと!と思いました。でも、ペドロがイチゴのガムをくれたので、私はすぐに許してあげました。

ひとつ文字を学んだ後には、その文字の物語を読みます。すべての文字には物語があって、とても面白いのです。ONCEの先生は、その物語を書いたのはONCEの先生方で、私たちに「形態への意識」を持ってもらうために、特別に書いた物語なのだと言いました。私にはよくわかりませんが、とにかくそのお話は素晴らしいです!一角獣や竜、ヒトコブラクダ、飛行機、電車のお話などなど。私が一番好きだったのは、「e」の文字の象のことが書かれた詩で、とても面白かったです。そのお話を読む時間になると、クラスの子全員が先生の周りに集まって、私は先生のすぐ横に座って、点字でそれを読みます。本当は、まだうまく読めないのですが、先生によると、点々の上を(くすぐったいのですが)指でなぞることで、触感を鍛えるのだそうです。

その時に、先生はそのお話を読み上げます(その本は墨字と点字の両方があるので)まるで自分が読めているように想像してわくわくします。私は挿絵にも触るのですが、皆が触りたがるので、いつも大騒ぎになります。「ラファ、長く触りすぎよ」とか、「先生、オルガが一角獣のしっぽをひっぱって取っちゃいました」とか、「クリスが電車の車輪を食べています」など。物語を読んで挿絵に触った後、もう一度同じ物語を聞きます、今後はコンピュータで。それは、映画館で映画を観るみたいで、すばらしいです。というのは、面白い音が加わっているからです。雨の音や、海、村、鐘の音、ゴシキヒワという小鳥の声などなど。歌だってあります!これまでに2つの歌を習いました。母音を使ったラップと、アルファベットのロマンスの詩の歌です。私のクラスの先生とONCEの先生が音楽祭を企画してくれて、私たちはその歌を合唱しました。

私の教室には、私用の特別なロッカーがあって、私はそこにパーキンスブレーラー、タブレット、それから点字物語の本を入れています。そして、ONCEの先生から、私のクラス担任の先生が許可を得て、クラスの子の中で授業態度が本当によかった子には、点字物語の本の一冊を家に持って帰ることを許してくれました。ただし、点々がつぶれてしまわないように必ず本は立てておくこと、本には何も書き込まないこと、弟や妹にはいじらせないこと、翌日には必ず返すことが貸し出しの条件です。そのため、特に授業の終わりごろ、先生も疲れて時計を見だすころ、皆の態度が良くなります。

それから、ONCEの先生は、文字が墨字と点字の両方で表記された、大きなポスターもクラスに持ってきました。それぞれの文字の上には磁石でくっつくおもちゃがついています。例えば、「a」の文字にはアリ、「t」には電車、「y」にはヨーヨー、「x」には木琴のおもちゃです。たから、私は学校が大好きです。去年はこれほど良くはなかったけれど、今年はとっても良いです。というのは、もう文字がわからないわけではなく、読み書きを勉強できているからです。他の子たちは教科書と鉛筆で、私たち(視覚障害のある子たち)は点字とパーキンスで。1Bの子たちにしか解読できない秘密のメッセージを送りあったりできるのです。私が一番好きなことは何だか分かりますか?物語についている、柔らかくてビロードのような触感の動物たちです。こういう動物はこわくありません。去年動物園に行った時の動物とは違いますから。当初、私は動物園には行きたくありませんでした。それは、他の子たちが皆、動物園はライオンに触れるからいいよ、と言ったからです。最終的には、先生に、「大丈夫、動物園の動物には触ってはいけないのだから、触ることなんてありません」と言われて、よかった~!と思いました。

つまり、私にとって、学校の一番の楽しみは点字です。点字は学校のどの場所にもついています、ドアや、トイレ、コートをかけるラック、食堂、体育館、休憩場所など。図書室には点字の本もありますよ!だから、私は点字をやります。あなたも点字をやりますか?